岩見沢市観光協会(岩見沢市)を訪問してきました。

岩見沢市とは

北海道岩見沢市は、札幌の中心から約1時間北東に車を走らせたところにあります。道央エリアにある岩見沢市及び近隣市町村は空知地方とも呼ばれる農業が盛んなところで、たくさんの野菜・お米・フルーツが収穫されます。人口は約8万人で札幌へ通勤通学する人も多く、大都市札幌が近いことも街の魅力の一つです。北海道らしく広く開けた土地で、空を知るという地名がぴったり。豪雪地帯としても有名で私たちが訪れた時にも道の両脇には、大人の背丈の3倍くらいの雪がありました。夏には広い空の下で開かれる野外音楽フェスも有名で、多くの観光客が足をのばす地域です。

岩見沢市観光協会

岩見沢市観光協会は、地元地域の観光を盛り上がるために立ち上げられた一般社団法人です。今回お話を聞かせて頂いたのは、西村 美樹(にしむら みき)さん。岩見沢や空知地区を観光面から盛り上げるために、多方面から様々な取り組みをしています。観光協会があるのは、JR岩見沢駅の構内で駅舎自体も新しく作られた建物になっていて、建築の賞を受賞するほどデザイン性が高いのが特徴です。

数ある観光施策の中でも好評だったのが、ワインタクシーという企画。ワイナリーに自家用車で行くとドライバーは試飲できなくなってしまうために、岩見沢の駅から市内のワイナリーをタクシーで回れるという観光です。空知エリアは北海道でも有数のワインの生産地として有名で、岩見沢市には映画のロケ地にもなった「宝水ワイナリー」をはじめとしたワイナリーが集まっています。
また市内にはパン屋さんが多いという特徴を生かし、カレーパンの街という取り組みもされています。空知地区で栽培された「キタノカオリ」を使用し、各店がそれぞれに工夫と研究を重ねた、焼きカレーパンと揚げカレーパンが楽しめます。

有名なお祭りは、百餅祭りです。市内の特産品であるお米(もち米)生かし、世界最大の臼(直径2.2M 重さ5トン)を使って行うお餅つきのイベントです。商店街を盛り上げるために始まったイベントですが、その壮大なビジュアルから市外からもお客さんが来るイベントになりました。

岩見沢の特産品を生かしオリジナル商品を

様々な企画やイベントが成功し、近隣エリアはもちろん道外からの観光客も増えてきたものの、買って帰れるお土産がないという課題がありました。また、北海道でもトップクラスの作付け面積を誇る玉ねぎや白菜についても、その魅力を発信しきれていないという一面も。そんな課題を解決するために、岩見沢市観光協会ではお土産になり、かつ、地元を代表する食材を使用した商品の開発に着手しました。テーマは、「スプーン一杯に空知の美味しさがいっぱい」。岩見沢産の作物を使ったお土産を開発しようとしてから、約1年の歳月をかけ2017年にいわみざわ玉葱ジュエリードレッシング/空知ワイン&玉ねぎハンバーグ・ステーキソース/いわみざわ白菜うまみポン酢/そらちワイン醤油の4品が誕生しました。日常の食卓で大活躍する商品のため、観光客はもちろん地元の人にも人気の商品になりました。商品開発もパッケージのデザインもすべて内製されているというところも魅力の一つです。無添加なので、小さい子どもからお年寄りまで楽しめます。

空知地区や岩見沢市に実際に訪れてみると、札幌から近いのに気づいていなかった岩見沢の魅力がありました。春夏秋冬通して楽しめる地域だなと感じたので、今度は夏の良く晴れた日に行って、広い空を感じたり、ワイナリーを訪問し空知ワインを味わいたいなと思う街でした。でもその前に岩見沢の魅力を日常の食卓で味わえるドレッシングやソースなどの調味料を自宅で味わいたいと思います。皆さんもぜひお試しください。

関連記事