一般社団法人知床しゃり(斜里町)さんをインタビューさせていただきました。

『北海道、知床。流氷を起点とする、海・川・森の生命のサイクルがもたらす豊かな恵みの地。それを大切に暮らす人がいます。』

2005年7月17日。北海道東部、知床半島の斜里(しゃり)町と羅臼(らうす)町にまたがる土地とその沿岸の海が世界自然遺産に登録されました。知床半島に暮らす動物の生態系や動植物の多様性が評価されてのことです。現在の国内では4つしかない自然遺産の中で最大の広さを誇ります。

一般社団法人知床しゃりは、2019年7月に斜里町商工会と知床斜里町観光協会が設立した新しい組織です。「SHIRETOKO! SUSTAINABLE 海と、森と、人。」という知床のブランドメッセージをもとに、地域のブランド価値を高めることで居住地として観光地として選ばれる続ける未来を目指しています。今回はそこで働く平野麻莉絵さんにお話を伺いました。

『斜里町に恋をしました。斜里町の自然より人の暮らしや町並みが気に入った。海があって山があって。ここには動物や植物の研究をしたくて移住してくるか方が多いので私は珍しいほうかもしれません。』という平野さん。北海道旭川市の出身で、旅行で訪れた斜里町に惚れ込み1年半後には斜里町に移住。2020年12月から一般社団法人知床しゃりにお勤めです。

2015年にスタートした斜里町の「知床ブランディング・プロジェクト」から誕生した”知床トコさん”。世界有数のヒグマの生息地であることから、ヒグマをモチーフとしたジェンダーレスなシンプルなデザインが生み出されました。最初は缶バッチにトコさんが描かれたものからグッズ販売はスタートしましたが今ではTシャツやタンブラー、トートバッグ、タオル、てぬぐいなどラインナップは様々です。

現在は、一般社団法人知床しゃりが「知床トコさん」のグッズの企画・販売を行っています。日常で使える『ライフスタイルグッズ』なおかつ『サスティナブル』を意識して商品開発をされています。タンブラーなんかはその代表作。もともとはお土産用にと開発された商品ですが、自分のお土産用として思い出として購入されていることが多いそうです。

グッズだけではなく、街の様々なところに登場するトコさん。観光名所の一つである天に続く道のスタート地点にもいます!最近ではマスクを着用しましょうという街中のポスターや住民票にも登場しているんだとか。街の外の人に知ってもらうだけではなく、街の人にも愛されているトコさん。

今後は食べ物や体験を展開していきたいと話す平野さん。知床の特産物を使ったり、北海道で生産されているものとコラボしたり、、、2021年秋には「SHIRETOKO TRAVEL BOOK」を手に知床の観光施設や宿泊、飲食、ツアーを回ってオリジナルのトコさんスタンプを集める、知床トコさんスタンプラリーが始まるそうです。これからのトコさんの活躍にも目が離せません。

知床、行ったことあるよ!知ってるよ!という方もそうでない方も。知床トコさんのグッズでサステイナブルな日常を。
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