札幌市中央区西 18 丁目エリアにある「cafe&shop Seed」。
地下鉄東西線の西18丁目から徒歩で3分ほどのところにあるお店では、自社農園で採れた野菜や果物を使用した、からだに優しいメニューを提供しています。店内の「Ethical Market」ではお惣菜やスイーツのほか、店長自らセレクトしたオーガニック素材の調味料などを販売。からだにも環境にも優しいがつまったお店です。
カフェ、お惣菜、お弁当、スイーツ、物販と複数の顔を持つこちらの店舗。いろいろな用途、いろいろな層のお客様が足を運びます。
店長のお話しを伺いました
約8年前、札幌市中央区西18丁目にオープンした「cafe&shop Seed」。オープン当初から、体と環境に優しいをテーマとしたメニューを提供しています。現在店長を務める羽田祐也さんはSeedを開業したオーナーの共同経営者さんの息子さん。今のお仕事とはまったく異なる歯科技工士として働いていたものの、たくさんのお客様で賑わい、忙しいお店を休みの日に手伝うようになってから、ここでの仕事のおもしろさや奥深さに引き込まれこちらに専念するように。現在ではこの事業の責任者として、調理をはじめとするカフェの運営、店内で扱う商品のセレクトやメニュー開発はもちろんマルシェの運営やPOPやパッケージデザインなども手がけています。
自然栽培のコーヒーを
中でもカフェでは、コーヒーを注文されてゆっくりとした時間を過ごす方が多く、こだわりの詰まったコーヒーは、それを求めてお店を足を運ぶファンの多くいらっしゃるとのこと。
無農薬・防腐剤は不使用の自然栽培のコーヒーを自家焙煎。安心でおいしいコーヒーを一杯づつハンドドリップして提供しています。
このコーヒー豆は系列会社が運営をされる「多機能型事務所Seed 」のメンバーさんが就労支援の一環として焙煎しているもの。野菜の栽培や栽培や商品の加工もこちらの施設で行われています。今回は、実際にコーヒー豆を焙煎している施設も見学させていただいたので、その様子もご紹介します。
焙煎はグループの就労支援施設で
「多機能型事務所Seed」ではさまざまな障がいを持つ利用者さんが、農業や農産物の加工、コンピュータを使った経理、web サイト管理、工芸品の製作などを通して就労・自立する支援をしています。cafe&shop Seedで販売・提供しているコーヒー豆は、こちらのメンバーさんによって手作業で選別・焙煎・袋詰めが行われています。
コーヒー豆焙煎の様子
扉を開けた瞬間から、豆を煎る芳しい香りがします。まず、焙煎する前の豆(生豆)を手作業で丁寧に選別します。
生豆の中には割れてしまっているものや、虫食いのもの、変形しているものなど、そのまま焙煎してしまうとコーヒーの風味に悪影響を及ぼす豆が紛れています。
そうした欠点豆を取り除く作業は”ハンドピック”と呼ばれ、コーヒーの味を左右するとても大切な工程。
ハンドピックを2度行い、より確実に欠点豆を取り除いています。
ハンドピックが終わった豆を、焙煎機にかけていきます。焙煎度合に合わせて設定を変更し、少量ずつ焙煎していきます。パチパチという音とともに、香りが部屋を包んでいきます。焙煎が終わったら、ザルを使って豆の余分な薄皮を取り除きます。これもコーヒーの風味に影響する大事な工程です。
そして、この段階でもハンドピックを行い、取りきれなかった欠点豆を選別します。
一粒一粒見逃さないよう丁寧に作業が行われています。
最後にできあがったコーヒー豆を袋詰めして、商品の完成です。
実はこのコーヒーバッグもメンバーさんがデザインしたものを使用しています。 デザインのモデルは、この施設の看板犬「モップ」。私たちの取材中も元気に施設を動いて回り、雰囲気を和やかにしてくれていました。
焙煎度合や、季節ごとに数種類のデザインが用意されています。
豆のままでご購入いただくと、モップのデザインパッケージをお楽しみいただけますよ。
こうして出来上がった商品が cafe&shop Seed へ運ばれ、私たちの元へ。
ウガンダから私たちまで、様々な人の想いが込められて出来上がったコーヒーです。体にも環境にもやさしいコーヒーで、おうちカフェはいかがですか?
cafe&shop Seed には、自然栽培コーヒーのほかにも”エシカル”をテーマとしたさまざまな商品が揃っています。選ぶのも楽しいラインナップになっていますので、ぜひ店頭にも足を運んでみてください。