北海道江別市の住宅街にある「Cafe 心麦」さんは、一色さんご夫婦で切り盛りしているカフェです。
そこで古代小麦と呼ばれる北海道産ディンケル小麦を使い、おいしくて小麦アレルギーがあっても発症しにくいパンケーキミックスを製造販売しています。
パンケーキミックスはプレーン、プレミアムカカオ、抹茶の3種類があります。
北海道産ディンケル小麦を使い、ひとつひとつ製粉から調合まで店主である一色さんが行っています。
一色さんご夫婦は、以前は通信制高校やフリースクールなどで子ども達と関わる仕事をしていました。
そして、食物アレルギーやアトピー、化学物質過敏症などに悩む子どもや親に出会ったり、一色さん夫婦が子どもを授かったり。
その中で、ご夫婦の身の回りの食べ物や生活用品などに関心が深まっていきました。
そして、たくさんの人が安心して食べることができて小さなお子様からご年配の方まで美味しいと感じてもらえるパンケーキミックスつくり始めました。
そのパンケーキミックスの完成と同じ時期に、一色さんのお母様が和食創作店を営んでいたお店を引き継ぎ
ディンケル小麦を使ったパンケーキなどを提供するお店を2017年11月にオープンしました。
ディンケル小麦とは、ディンケルはドイツ語で英語名はスペルトといいます。
普通小麦の原種にあたる古代穀物です。9000年以上前からヨーロッパで栽培されていたことが証明されています。
ビタミン、ミネラル、タンパク質、水溶性食物繊維など栄養素が豊富であることと、
美味しさから欧米などでは需要が増えていて日本でも栽培する農家さんが徐々に増えてきています。
特徴としては、ナッツのような風味がありしっかりとした味わいがあります。
そして、グルテンフリーではありませんが小麦アレルギーを有する人が食べても85〜90%の人が発症しないとされています。
ディンケル小麦を使ったこだわりのパンケーキがこちら。
ふわふわスフレのようなパンケーキではなく、しっかりとした食べ応えのあるパンケーキです。
北海道清水町の佐藤裕一さんのディンケル小麦を使った一色さんの独自配合のパンケーキで、
小麦の風味を感じつつモチっとした食感もあり、香り高くナッツのような香ばしさと、噛めば噛むほど風味が感じられる配合になっています。
パンケーキミックスの製造工程を見せていただきました。
まず仕入れたディンケル小麦から、混ざってしまっている他の小麦粒や色や形の悪いものなどを手作業で取り除きます。
そして、ドイツ製の石臼を使った製粉機で粗挽きにしていきます。
粗挽きの方がディンケル小麦の味の良さや風味が引き立つそうです。
自家製粉することで、挽き具合の調節ができるので料理に合わせて挽くことができ、
挽く量も調節できるので挽きたての新鮮で美味しいディンケル小麦でパンケーキミックスを作ることができます。
製粉したディンケル小麦を調合していきます。
一度にたくさんをつくるのではなく、パッケージ一個分を計りながら混ぜていきます。
味がぶれるのを防ぐため、一つずつこだわって調合されています。
出来上がったパンケーキミックスと豆乳を1対1で混ぜて焼いていきます。
心麦さんのパンケーキミックスは卵や牛乳使わないで作れるのでアレルギーのある方でも安心です。
弱火で蓋して、まわりの色が変わってきたらひっくり返します。
また蓋をして2-3分焼いたら完成です!
出来上がったディンケル小麦のパンケーキをいただきました!
Cafe 心麦さんではメープルシロップ・ジャム・お塩・オリーブオイルと一緒に提供されます。
もちっとした食感で、ディンケル小麦の風味と焼きたての良い香りがしました。
そのまま食べてももちろん美味しかったですが、お塩とオリーブオイルをつけるのがいちばん好きでした!
店内の雰囲気はこちら。
一色さんのお母様の和食創作店の名残もあり、和風の落ち着いた雰囲気で
店内の音楽はJAZZが流れていて、ゆっくりとした時間を過ごせます。
Cafe 心麦さんではパンケーキ以外にもカレーなど豊富なメニューがあります。
こちらは『こゆきが認めたスープカレー』。
油を使ってないないのであっさりしていますが和風出汁たっぷりでコクがあります。
辛みのないスパイスが入っているので体の中から整えられそうです。
家族や友人と食事をしたり、1人でのんびりと過ごしたり
気軽に立ち寄れるお店でありながらゆっくりと質の高い時間を過ごせるような店内でした。
ご自宅で楽しむのもよし、店舗で楽しむのもよし、
色んな心麦さんのパンケーキを楽しんでくださいね。