セントモニカ(札幌市)さんを訪問してきました。

札幌市にある「セントモニカ」さんは、北海道の良質な素材を使い、赤ちゃんから使える肌に優しい天然素材のスキンケア商品の企画・販売をしている会社です。社名は、代々続く命の大切さを忘れないよう、祖母・母から受け継がれている洗礼名「モニカ」からとりました。

代表を務める七戸千絵(しちのへ ちえ)さんは、「セントモニカ」を立ち上げる以前は薬剤師としてお勤めでした。人生観を変えたのは、お二人のお子さんの出産。生死を彷徨うほどの壮絶なお産を二度も経験し、なおかつ薬学の知識がある人間は私しかいないのではないか、私には何か役割が与えられているのではないかと考えるようになりました。

出産後は子育てと主婦業と同時に、産前産後の子育てカフェの運営を通した街づくりに取り組みます。「食育広場赤ちゃん八百屋ほっと村」を立ち上げ、野菜販売をするなど、理事として運営していました。七戸さんは薬剤師でしたし、管理栄養士の資格をお持ちの理事もいたので専門の知識を共有し、ママたちの悩みや不安を解決出来る場の提供をしていました。他にも地域の方と食事を共にできる場の運営もされていました。

そして、二人目のお子さんのお産の際に産後リスクもあったため、3年間の成長過程の要観察期間がありました。二人目のお子さんの出産の際、出産時の赤ちゃんに対するストレス緩和と体調管理と、コミュニケーションをとり優しくなでさするタッチケアを学ぶため、ベビーマッサージとアロマセラピーインストラクターの資格を習得しました。幸いにもお子さんは何事もなく成長し、「我が子以外にも提供できる方法を。」と考え、産婦人科外来ベビーマッサージ教室の開設と講師や福祉施設でアロマセラピー講師として活躍されていました。

そんな時、ベビーマッサージで使用するクリームを開発しないかと打診を受けます。元は薬剤師として総合病院で一般調剤や、注射剤・受精卵を凍結させる際に使用する保存液・消毒薬など特殊な薬の製造をしていましたので、製造の基礎は薬剤師時代に身についています。できるだけ出身地である北海道の良質な素材を使い、赤ちゃんの肌から産後の過敏なお母さんまで使えるクリームを作ることを決意。

そうして出来上がったのが、母親が子どもを包み込むようなシーンをイメージしたロゴの『BABY&MOTHER トリートメントクリーム』です。天然の国産馬油と蜜蝋、北海道美深町の白樺樹液のみを使用し、どなたでも安心して使えるように無着色・無臭・無添加で作られています。

手にとると、バターのように体温でスッと溶けていきました。馬油の融点30度~48度と低いため、クリームとして固形を保ちつつ、体温で溶けるように比率が計算されています。天然馬油が潤いを与え、蜜蝋が保湿してしっとりと柔らかな肌へ。そして白樺樹液に含まれるビタミン・ミネラルが美肌へと導いてくれます。

肌を外側から整える商品だけではなく、内側から効果をもたらす商品もあります。白樺は山火事後の荒野に最初に自生する強い生命力を持つことから、「母なる樹」と昔から世界中で呼ばれていますが、木材としての評価は高くないため割り箸や爪楊枝に使われることが主になっています。子育てをする母が豊かになることで、子供たちを守り、壮大な大地を母にたとえ、人々の生活守り豊かにするという意味を込めて白樺樹液を使った商品開発をはじめました。

ご自身の壮絶な出産体験と、薬学の知識から開発されている「セントモニカ」さんの商品。どれも北海道の自然の恵みを生かした、赤ちゃんでも使える安心安全なものに仕上がっています。ご自身用にはもちろん、出産のお祝いにもぴったりな商品です。

関連記事