ノフレ食品株式会社さんは北海道札幌市にある会社です。「おいしいカタチを考える」というテーマを掲げ、『美味しいこと・安全なこと・我が子にも食べさせられること』を基準に、既成概念に縛られない新しい食品の企画、開発、販売をしています。
『100人いれば100枚の舌があり、おいしいという感覚はとても個人的なものです。』目まぐるしく時代が変化し、家庭のあり方・食卓の様子も様変わりする中で、一人ひとりが「おいしい」と感じるテイスト、タイミング、シチュエーションを常に考え商品にしています。今回は大倉 隆嗣（おおくら たかつぐ）さんにお話を伺いました。
第一弾は「南極料理人シリーズ」
ノフレ食品株式会社の立ち上げは、代表取締役の信太 孝一（のぶた こういち）さんと南極料理人・西村 淳（にしむら じゅん）さんの出会いがきっかけでした。
映画「南極料理人」の原作の著者である西村さんは、海上保安官として南極地域観測隊に参加していた経験があり、その際に隊員としての活動の他に仲間たちの食事を作る調理担当もしていました。極寒の地において、食事は生命維持と活動のエネルギー源として不可欠ですし、食事を楽しむことも重要でした。そして、限られた食料と、ゴミを出せない環境下で料理の腕をふるってきた西村さんの頭の中には数千ものレシピが蓄積されていきます。その事を他のお仕事でご一緒した際に知った信太さんは、もっと多くの方に知ってもらいたいとノフレ食品の第一弾として西村さん監修の素材と味にこだわった無添加のレトルトカレー「南極料理人シリーズ」を開発しました。
南極料理人・西村さんが北海道留萌市出身であり、地元ではよく食べているニシンが本州ではあまり食べられていないこと・北海道の魚介を使った調味料にも酒の肴にもなるXO醬のような新しい加工品を作りたいという思いから「やみつきシリーズ」の開発をスタート。「海産物をオイルで漬けたフレークでも調味料でもない、類似品が見当たらないコンフィのような商品が完成しました。」と大倉さんは言います。「最終的な料理の完成は作る人にやってもらいたい。」という西村さんの考えを反映し、ご飯のお供・おつまみ・材料として、なんにでも使えるよう余白を残しています。
「やみつきシリーズ」のラベルはカラフルで、南極料理人・西村さんとペンギンが描かれているポップなデザインです。ニシンから開発をスタートし、現在では北海道と言えば、、、な食材のシャケ・タコ、そしてタラと4種類まで増えました。農林水産省が開催するフードアクションニッポンアワード2020年にて「やみつきニシン」
こだわりが詰まった「鯖缶シリーズ」
北海道の東側、釧路沖は暖流と寒流が交わるためプランクトンが豊富です。そこで獲れる鯖は丸々と太って脂のりがよく、関サバや金華サバにも負けないほど美味しいことから、「北釧鯖(ほくせんさば)」としてブランド化されています。その鯖を使って作られた缶詰にはこだわりがいっぱい。鯖本来の旨味を味わってもらうため、料理にアレンジできるようにと食塩不使用の水煮が一つ。30種類以上もの塩から選び抜かれた、オホーツクの塩を使用した水煮が一つ。そして、道南八雲町にある服部醸造の香味豊かな赤こしみそ・北海道産てんさい糖・オホーツクの塩を使用した味噌煮の3種類の展開です。
和紙を使ったオシャレなラベルは「Red Dot Award : Brands & Communication Design 2020」「D&AD Awards 2020」「日本パッケージデザイン大賞 2021」にて入選しています。中身の素材や味わいだけでなく、見た目にもこだわって開発されています。
「商品開発に妥協はない。」「食品業界の新人だからこそ、固定概念がないから生まれる発想もある。」と大倉さんが仰っていたのが強く印象に残っています。安心・安全に美味しく食べられる商品であることはもちろん、細部までこだわっているのが伝わってきました。
成分に特化した「トレ食シリーズ」
代表の信太さんのアイディアから生まれた「トレ食シリーズ」。トレーニングの効果を最大限に発揮するのに重要事項は食事。体重を2倍したグラム数のタンパク質が必要と言われていますが、食事から摂取しようとすると糖質や脂質の量も増えてしまうので食べられるものが限定されてしまいます。それを解決するために、トレーナーやボディビルダーなどにモニターになってもらい何度も何度も試作を重ね、「高タンパク低糖質低脂質、それでいて美味しい」を叶えた商品です。
「やみつきシリーズ」「サバ缶シリーズ」「トレ食シリーズ」どれをとってもノフレ食品さんのこだわりが詰まっています。家族で囲む食卓にも、忙しい毎日にも、自宅にあると便利で美味しい商品ですのでぜひ一度お召上がりください。
