仁木町は北海道南西部、観光地として人気のある積丹半島の付け根に位置しています。年間を通して温暖多湿な気候で、周囲の山々が自然の防風壁となって強風も少なく農作物の栽培に適しています。北海道のフルーツ名産地といえば「仁木町」と言われるほど、サクランボ・りんご・ぶどうなどの果樹栽培が盛んに行われています。
今回は仁木町で2020年9月に立ち上がった「NIKIYA FARM & BREWERY -にきや-」さんを取材してきました!40年以上この地で農業を営まれていた「観光農園 原田園」さんに大切に育てられた畑と木々、そしてログハウスを引き継いでスタート。そして、BREWERYとあるようにビールの醸造所を新設。ここで働く異色の経歴を持つお二人、農場長の小林さんと販売と醸造を担当する大木さんにお話を伺いました。
農場長の小林久志さん。観光客にも北海道民にも人気のある「キロロリゾート」に2015年まで勤め、その後は札幌のゲストハウス「THE STAY SAPPORO」にてマネージャーとして統括や新規立ち上げをされていました。2021年から農場長として「にきや」へ。
『よく転職したねって言われる。全く違う業種だからね。でも、共和町の農家の孫として生まれているし、キロロで一緒に働いていた人で夏は農家の人が多かったからずっと身近にはあったんだよ。』
『小さい頃からじいちゃんばあちゃんの手伝いしたり、社会人になってからも休みに米農家の収穫手伝ったりしていたけれど、想像を絶するいそがしさ、、、笑。それでも生き物が相手だから。苗のお伺いをたてながら、お天気をみながら、責任持ってやらなきゃなと思っている。』と小林さんは言います。
販売と醸造を担当する大木直都さん。元々は道職員として働いていましたが、”クラフトビール好き”で原料や作り方を調べていくうちにどんどんハマっていきます。「ビールを仕事にしたい、学びたいと思い岩手県にある「遠野醸造」でのインターンに参加。そして2021年から「にきや」にて販売とビール醸造を担当しています。
『にきやには人の紹介で出会ったんです。ビールの原料であるホップの日本一作付け面積を誇る遠野でのインターンで、ホップを作り、ビールを作り売るをする中で、原料をちゃんと理解した作り手になりたいな、自分で作ったものでビール作れたら面白いよなっと思っていた中での出会いでした。』
さくらんぼの木が並ぶ一角に、高くツルを伸ばしているものがありました。これが大木さんが栽培しているホップ。
『実はまだ機材が揃っていなくてビール作りは始まってないんですけどね(笑)仁木町初のビールを自分たちで栽培したホップとフルーツを使って作る予定です。』と大木さん。
そして、メインに栽培していているさくらんぼも見せていただきました。品種は、佐藤錦・南陽・小樽生まれの水門など450本ほどが植えられています。有機肥料を使い、木と木の間に太陽光が反射するようにレフ板を敷くことで甘くて真っ赤なさくらんぼになります。今年の出来はよく、豊作の年なんだとか。
2021年6月26日から8月9日までは「さくらんぼ祭」を開催!さくらんぼ狩りを楽しんだり、直売所でにきやの野菜やフルーツ・近隣農家さんの野菜や加工品など購入することができます。
地ビール「りんごとホップ」やアイスクリーム、自家製フルーツシロップのソーダなど。暑くなってくる季節にはぴったりのメニューもご用意があります。私はイチゴのソーダをいただいたのですが、一気に飲み干してしまいそうなほど美味しかったです!北海道の方には是非ドライブがてら立ち寄って欲しいスポットです!
仁木町まで行けないな、、、
という方はご自宅にお届けいたしますので北海道つながるマーケットでご購入ください^^